各市町村教育委員会等との連携・協働
③宮古島市地区の学校司書に関する研修[砂川力也]
【企画の概要】
宮古島市の児童・生徒は,諸調査の結果から学習の基盤となる資質・能力である「言語能力の育成」に課題があることが挙げられている.「言語能力の育成」と「読書活動の充実」は、関係が深いと考えられるが,令和4年度の全国学力・学習状況調査児童生徒質問紙の「家にある本の冊数」は,小中とも「0~10冊」が25%以上であり,全国や県と比較して家庭にある本の冊数が少ない現状がある.そのため、宮古島市の児童・生徒の「読書活動の充実」のためには,「学校図書館」の役割が重要となり,直接,子ども達の読書活動や図書館の環境整備に携わる学校司書の資質・能力の向上が求められる.学校司書は、各学校に1名の配置のため,学校を越えて読書活動に関する課題を共有する「学びを広げる場」や読書活動に関する課題について専門家の知見などから「学びを深める場」の設定が必要だと考える.また,現場の学校司書からも「学びの機会」を求める声も多数あがっている.そこで、学校司書の読書指導や読書活動への悩みなどを共有し,解決の手立てについて考えるきっかけとなる「学校司書の学びを広げ・深めるカンファレンスを取り入れた研修会」を実施する.
【企画のねらい】
本企画は,宮古島市教育委員会,宮古島市立教育研究所の要望として出されたものである.現場のニーズという観点からは,研修の高度化に資する取り組み内容となっている.したがって,教職員の学びを支える重要な課題となるため,積極的な研修を実施したい.このことによって,協働探求研究を支える組織の構築に寄与する企画としたい.